今は梅雨・・・。
この時期は、毎年パステルの講座内でも描いている
定番モチーフの紫陽花。
今回は、紫陽花ってどんなお花かをご紹介しますね。
紫陽花ってどんな花?
紫陽花は、日本・台湾・中国・北アメリカ原産の落葉低木。
成長すると1~2メートルほどの高さになり、5月~7月あたりにかけて
ピンク、青などの花を咲かせて、梅雨の時期を彩ってくれています。
綺麗な色をした部分って実は・・・
小さな4枚の花びらがまとまってできた花のように見える部分・・・
実は花ではないんです!
葉が変形した「萼(ガク)」と言われるもの。
私も最近までしらなくってびっくりしました。
「萼(ガク)」は別名「装飾花」と言われ、きれいな色をしているので
一見花びらのように見えるのですね。
紫陽花の色ってどうやってきまっているの?
紫陽花の色は、本当にカラフルで綺麗ですが
青い部分が多い幹や、全体的にピンク系の色が多い幹
色の出方も様々なのって不思議ではありませんか?
花の色を決める要因は3つあります。
<アルミニウム> <補助色素> <アントシアニン(色素)>
この組み合わせによって色が決まってくるんです。
アントシアニンと補助色素は紫陽花の中で作られますが
アルミニウムは土から根を通して吸収されるので
紫陽花の色は、自身がもって生まれた遺伝子の状態や
育っていくまわりの環境でかわってきます。
咲き始めは、葉緑素が多くて緑色に。
だんだんと葉緑素が分解されて、アントシアニンがつくられて、
あのカラフルな色合いの花に。
そして花が終わる頃には、くすんだ緑色や赤に変色します。
これは人間で言うところの老化現象で、土壌(環境)に関係なく起こります。
そして、紫陽花の色は、土壌の㏗(酸性度)によっても色が変わります。
一般的に酸性が強い土壌であれば青色寄りに。
アルカリ性が強い土壌であれば赤色寄りに。
そう思って紫陽花の色を意識してみると
「この紫陽花は土の酸性度が強いから青色ね~」
「ここは赤っぽいのと混ざっているってことは・・・
土の㏗も色々な酸性度のものだからこうなるのかな」
などと、ちょっと見方が変わってきて面白いですよね。
最後に
生まれもった気質、遺伝子はバラバラ、
育っていく環境に影響されて学び、成長して、
それぞれ自分色の花を咲かせる。
華やかな時期を過ぎれば、誰もが老いていく。
良いときもあれば、悪いときもある。
そんなことを考えていたら
紫陽花ってなんだか人間みたいだなって思いませんか?
どんな色が咲いても
それ自体の良さが必ずあって
他と比べる必要なんてない。
私らしくいる私色の花をさかせることが一番なのかなと
私は思います。
それでは、紫陽花のことをちょっと勉強したところで・・・
近所に有名な紫陽花の名所があるので散策してきますね。
そのレポートはまたのちほど~