
ほんの数年前の私は、絵心が全くないと思っていて
人に絵を見せるなんてもってのほか。
できるだけ注目なんて浴びないほうがいい・・・。
そんな私がなぜいま画家になっているのか?
なぜ個展を開いたり、SNSで絵を紹介したり
人前にでることができるようになったのか?
最近ふと気づいたことがあります。
今回はそんな話をしていきたいと思います。
出来るだけ目立ちたくなかった時代
私の身長は168㎝あります。
ヒールを履けば、170㎝超えちゃいますね。
今の子たちは、みんな背が高くてすらっとした子が多く
背が高いことは美徳扱いされていますが
私が子供時代はそうではありませんでした。
子供の頃から、背の順に並ぶといつも一番後ろか一番前。
よくても後ろから二番目、それも稀。
運動会で高学年になると、入場するにも一番前。
目立ちたくないのになんで一番前・・・
運動会ではそれがとにかく嫌で仕方なかったのです。
道端で母の知り合いに会い、立ち話になれば
おばちゃん: 「いくつになったの?」
私 : 「〇歳です。」
おばちゃん: 「あら~大きいのね~。」
今となっては、そのおばちゃんは
誉め言葉で言ってくれていたのでしょうけど
私は嫌で嫌で仕方なかったんですよね。
物心ついたころからずっとあったコンプレックス・・・
「大きい」 というワード。
子供時代から性格もおっとりしていたせいか
未だに「落ち着いているね~」と言われるので
雰囲気的にもちょっとお姉さんに見られるタイプでした。
今となっては「落ち着いているね~」という言葉が
ちょうどいい年齢になりましたが
子供時代の私にとっては
「年相応に見られたい。可愛らしく見られたい。」
↓ ↓ ↓
「大きい」=「マイナスイメージ」
↓ ↓ ↓
「できる限り目立ちたくない。」
でも、人ってやはり何かしらで自己表現は必要なんですよね。
人には見せなくても、黙々と何かを作ったりと
モノづくりをすることで自己表現をして
心のバランスをとっていたように思います。
人前にでることができるようになったきっかけとは?
子供時代からのコンプレックスを引きずりつつ
大人になってからも過ごしていましたが
育児をしつつ、ふと自分のこれからを考えたときに
「なにかやりがいのあることをしていきたい!」
そんな思いがふつふつと湧いてきて
たまたま見つけたお稽古雑誌をきっかけに
講師として、そして画家としての道に進むことになるのです。
そのときのお話はこちらをどうぞ。
活動をしていくにあたって、私の目の前に立ちはだかる壁。
「自分を沢山の人の目につくようにしていきましょう!」
そうなんです。
要は「目立っていきましょう!」ってこと。
これは私にとってかなりのハードルの高さ。
今までウン十年もの間
出来る限り目立たないように~目立たないように~と
生きてきたわけですから。
そう簡単にはいきませんでした。
実際どうやってやったのか?
「自分」を見せていかない限り
好きなことを仕事にしていくことは不可能でしたので
少しずつ少しずつ、自分を見せるハードルを越えていきました。
まずは
「作品を見てもらう」
before: 顔出しは恥ずかしいしな。 作品だけなら誰かわからないし。
でも、下手って言われたらどうしよう。
after: あれ? みんな褒めてくれる。
「癒されます。」「優しい気持ちになります。」って言ってくれる。
なんだか嬉しい!
人に喜んでもらうってこんなに気持ちがいいんだ。
「名前を出す」
before: 顔が出なくても名前だけならいいかな。
ペンネームじゃ信用薄れるし、自分のやっていることに
もっと自信もってやらないといけないけど
でも抵抗あるな・・・。
after: 「名前」と「やっていること」が繋がって認識されてる!
「パステル」=「Rinさん」って♪
〇〇ちゃんのママ!でも、〇〇さんの奥さん!でもなく
ちゃんとひとりの「私」として認識してもらえている!
自分に自信が湧いてきたかも。
「顔出ししてみよう」
before: 自分が生徒側なら、先生がどんな人か見てからのほうが
受けるのも安心だよな。
でも、顔出しか・・・ちょっと抵抗あるな。
after: 名前よりもさらに、「私」と「やっていること」を
より分かってもらえるようになったみたい!
「顔写真があったから安心して受講を決めました!」と
生徒さんから言われてみてほっとした。
こんな順序で、徐々に徐々に時間をかけて今に至ります。
最後に
それはそれは、初めに顔を出したときなんてドキドキでした。
目立ちたくない私が
できるだけひっそりと陰に隠れていたい私が
カメラ目線で映っている顔写真を
公の場で載せるのですから。
でも、人って不思議とやっていくうちに慣れてくるものなのですね。
我ながらびっくりしています。
ですが、一番にいえることは
コンプレックスを超えてまでも
かなえたい目標や夢があったから!
こうやって一つ一つハードルを乗り越えてきたからこそ
自分の表現したいことを
「絵」という形にして
表現していけるようになったのだと思います。
私にとって「絵」は
自己表現であり、周りに伝えたい願いや想いが
ぎゅっと詰まったものです。
私の絵を見た方の心が
ふわっと緩んで優しく温かくなっていただけたら幸いです。