「私には絵心ないので・・・」「私にはセンスがないから無理です」
初めてお会いした方や、イベントで声をかけてくださる方から
かなりの確率で言われる言葉。
今ではパステルアート講座の講師をしている私ですが
数年前までは同じことを言っていたんです。
そうなんです! 私自身、絵を描くことに対して
とても苦手意識があったんですよね。
「絵心ない」と頭にインプットされるきっかけは
あなたが「絵心ない」とおもったきっかけってどんなことでしたか?
頑張って描いた絵を馬鹿にされた経験があるから・・・
見た通りの形にどうしてもならないから・・・
色々な「きっかけ」があって、私は下手なんだ・・・と
思った原因があると思います。
私の場合、落書きで描いたうさぎの絵が
まったく可愛くなくて、逆に怖くなってしまったんです。
もうね、天使の目がこんなになっちゃうくらい怖いうさぎになりました。
一緒に描いていたかたのうさぎはとても可愛かったのに・・・。
要は、人と比べてしまったことが原因だったように思います。
その時の詳細は、「絵心ない私が講師になるため初めにしたことは」
をご覧くださいね。
リアルに描かなくても絵は楽しめる!
「絵を描く」というと「リアルにきれいに描く」という方程式って
あるきがしませんか?
いやいや、それって誰が決めたのでしょうか。
「形」というものにとらわれない「抽象画」というものも
「絵を描く」ことには変わりありませんよね?
ただただ色を塗り拡げるだけでも「アート」は完成するんです!
思うままに色を広げることだけでも
人の心には「楽しい」という気持ちが不思議と湧き上がってきます。
楽しい気持ちになると、人は体の免疫能力も上がってくるので
病気の方やストレスを癒すためなどにもとても効果的な方法として
いわゆる「アートセラピー」は、実際、医療現場でも活用されています。
絵を描くことで得られる効果とは?
無心に絵を描いたり、子供時代に粘土をひたすらこねこねしてみたり
その時って終わった後、なんだかスッキリしたような覚えはありませんか?
それにはちゃんと理由があるのです。
①リラックス効果
絵を描くという行為は、数学などの勉強をしている時と比べて
脳の使われ方が違ってきます。
右脳=五感を司る動物的な脳と言われていて、
絵を描くときはこちらを使う。
左脳=思考や論理をつかさどる人間的な脳と言われ、
数学などの勉強する際に使う。
脳は、同じ側ばかり使っているとやっぱり疲れてしまうんですよね。
現代は特に左脳優位の生活に自然となってしまっていますから
絵を描き、手指を使って右脳を働かせることでバランスが取れ
スッキリとリラックス効果が得られるのです。
②心理的な心の傷を癒してくれる効果
色と心はとっても深い関係があります。
直感で選んだ色はその時の心を映し出すもの。
辛い時・・・悲しい時・・・楽しい時・・・
言葉で表に表現できない気持ちを
絵の中で描き出していくことをすることは
自分の気持ちを客観視することもできて
言い表せない「モヤモヤ」を外へ吐き出してくれる効果があるので
描き終わることには、不思議と心が癒されたり、スッキリしたりする
効果を感じられるようになります。
(人により効果の幅はさまざまですが)
③思ってもいなかった考えを生み出す効果!
①で説明したように、右脳と左脳はバランスよく使うのが一番なのですが
どちらか寄りについついなってしまいがち。
絵を描くことは、普段あまり使っていない右脳が活性化されるので
凝り固まった考えをほぐし、今まで思いつかなかったような
アイディアを思いつくことも!
最後に
私の絵の見本を見せてしまうと、描き方もまったく想像つかないのもあり
「私には無理・・・」と思ってしまいがちですが
ただただ色を塗り拡げていくだけでも
とても素敵なアートは完成します!
これは、私がなんのアイディアも浮かばなかったとき
思いつくままに描いていった無から生まれたアート。
いろいろな色が塗り重ねられているのですが
これを描き終わったときは、それまでのモヤモヤがスッキリして
また絵に向かえるようになった作品です。
といっても、ご自身で「これは絵とはいえない・・・」
と思い込んでしまったら本当にもったいないと思うのです。
それ以上なにも進めないのですから。
そのように感じてしまう方が少しでも少なくなるように
自由に自分を表現することの楽しさ
心地よさを感じていただけるように
もっとアートを身近に感じていただけるようにとの思いで
次回は簡単で楽しく描けるパステルアートの方法を
お伝えしようと思います!
お楽しみに~。