透明水彩と不透明水彩って何が違うの?

今まで、パステル画、水彩画、アクリル画など

色々な画材を使ってきました。

画材を揃えようと画材屋さんへ行くと

その沢山の種類にびっくりします!

それぞれ色々な特徴があり、自分に何があっているのかを

見分けるのもなかなか大変ですよね。

水彩画をやってみよう!と思ったとき、私自身がわからなかった

種類や特徴を、今回はご紹介していこうと思います。

透明水彩と不透明水彩の特徴とは?


水彩絵の具は、大きく分けて

透明水彩(透明性あり)と不透明水彩(不透明性)

二種類に分けられます。

 

<水彩絵具の共通の特徴>

絵具を水で溶いて表現していくので

「にじみ」や「ムラ」を活かした、水彩ならではの

優しい表現方法が楽しめる。

 

<透明水彩の特徴>

①透明水彩絵具は、透明性があるため

パレット上で色を混ぜ合わせたり

紙の上で色を塗り重ねていくことにより

綺麗な発色のある混色を表現することができます。

 

②透明性があるため、「白」を色の上に塗り重ねることは

基本的にありません。

紙の「白」を活かしつつ、色を重ねていく為に

はじめに重ねていく色の順番などを考えていく必要があるので

多少の経験と知識がないと失敗しやすい部分でもあります。

 

③絵具を溶く水の量で濃さを表現したり

水彩絵具の強みでもある「にじみ」や「ムラ」、「ぼかし」を

 上手に活かした美しい表現が可能です。

 

<不透明水彩の特徴>

 

①不透明水彩絵具は、透明性がないので

透明水彩よりも塗りムラがでにくく

大きな作品を描く際にとっても扱いやすいです。

 

②下の色の影響をさほど受けずに色を重ねられるので

例えば、下の色がちょっと濃くなってしまったときなど

上に白をうっすらとのせて、一枚ベールをかけたように

色をやわらかくすることもできます。

 

③不透明性なので、厚塗りをしたり、重ね塗りをするときに

適するように作られています。

 

水彩絵具の形状について


 

水彩絵の具には、いくつかの形状のタイプがあります。

使用する際の用途に合わせて選んでいただくといいですね。

 

チューブタイプ

学校の図工の授業など、ほとんどの人が使ったことのある

チューブタイプ。

液状の絵の具がチューブに入っていて、

水分を含んでいるために水にも溶きやすいですね。

カラーバリエーションもとても豊富です。

 

固形タイプ

手軽に購入できるチューブタイプとちがって

画材屋さんなどにいかないと手に入りにくいのがこのタイプ

パレットのように、色自体がコンパクトにまとまっているので

主に外でちょっとスケッチしたりと外出時にはとても便利!

 

①半渇きの絵の具を固形状にしてまとめたもの

・・・「パンカラー」は色の種類はあまりありませんが

発色が良く、自分で水分の量を変えて濃さも変えられる

という楽しみがあります。

HOLBEIN WORKS, LTD.

 

②粉末にした絵の具を固形状にしたもの

・・・「ケーキカラー」は、水気がないために

水分を含ませた筆で溶いていきます。

まるでアイシャドーのようで、単品で追加購入も可能なので

あとあとも便利です。

HOLBEIN WORKS, LTD.

 

絵の具のメーカーは、上記でご紹介した「ホルベイン」のほかにも

「クサカベ」、「ウィンザー&ニュートン」

「シュミンケ」、「ラウニー」、「ターレンス」など

色々ありますが、私が使っているのは「ホルベイン」になりますね。

 

日本の「ホルベイン工業」が製造した、

日本を代表するような水彩絵の具で

美しい発色には定評もありますので

水彩教室などでもよく勧められるもの。

持っていても間違いないものだと思いますよ。

 

また、ケーキカラーは顔料をメインとした絵の具ですので

お子様が使うのにも安心!

 

最後に


 

透明水彩と不透明水彩についてお伝えしてきましたが、

形状、メーカーなどそれぞれに使い勝手の良さがありますので

家でゆっくりじっくり描いたり、大きな作品を描くようなときは

チューブタイプのものを。

 

外でスケッチしたりする場面が多い時や

お子様と気軽に安心して楽しむためには

固形タイプのコンパクトなものをつかったり。

 

ご自身で描く状況にぴったりのものを選んでみてはいかがでしょうか。

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