「下書きはしてるんですか?」
よく私が聞かれること。
下書きをするかしないかはその時々で違いますが
今回は私の場合どうしているかを
ご紹介していこうと思います。
下書きをする時としない時・・・Rinの場合はどう?
私の場合、結論から言ってしまうと・・・
「はい!あまりしていません。」
がほぼほぼ正解。
頭の中で何を描きたいのかをまず考えて
そこからは感覚で思い付くままに描いていくため
1枚描く中で全体を下書きをすることは
ほぼありません。
色をのせるごとに頭のなかで次のイメージを繋げていく。
あるいみ連想ゲームのように、
言ってしまえばパズルを組み合わせていくような感覚。
もちろん作品によっては
下書きを部分的にしたりしますし
遠くの景色などを入れたりする場合は
イメージをデッサンすることはありますね。
実際どんな手順で描いているのか
「ハワイの海を描きたいな・・・」
浮かんだ場所は、ハワイのラニカイビーチ。
この景色を私の頭の中の世界と融合させてみたい!
そこから・・・
ハワイの海(ラニカイビーチ)が描きたい
↓ ↓
空は星空がいいな。
↓ ↓
なにかたりない・・・
↓ ↓
月をたそう!
↓ ↓
島が二つある。
ツインをイメージして
好きな羽を2ついれよう。
↓ ↓
ツイン!?
「君の名は」みたいな流れ星もたそう!
「奏羽~ka・na・u~」
こんな流れで足し算をしていった作品。
下書きしない理由とする理由
下書きをすることも大切な場合とそうでない場合があります。
下書きをしないでい描いていくと、
1工程を進むごとに、
「背景はこうだから・・・手前に何を入れていこう。」
「背景に手前の対象物はできた。
でも、ちょっとこの辺りが空間が空いてしまっているな・・・」
など意識が変化していきます。
言ってしまえば、ファッションコーディネートのようなもの。
とても気に行った黄色のスカートがありました。
↓ ↓
このスカートは黄色で目立つから、ブラウスはシンプルに白にしよう。
↓ ↓
ブラウスがシンプルだから、アクセントに赤いペンダントをつけよう。
↓ ↓
夏らしく白のミュールを合わせえてみよう。
初めに頭でイメージしてみたものとはまったく別なものが入ることもあり
そこにまた新たなアートが生まれるので
そこを楽しんで描きたいのです。
下書きをしてしまうと、下書きに沿って描いていこうと自然となるため
その新たな発想や驚きに出逢えなくなってしまうのです。
逆に、下書きをするときは
例えばお客様のペットをいれたオーダーをいただいた時。
家族も同然のペット。
飼い主様からしてみたら、ほんのちょっとの違いでも
可愛いわが子の変化には気づかれると思うので
そのイメージを崩さないよう、
できるだけ忠実に描くために下書きをすることもあります。
植物や風景などは、あえて下書きに囚われることなく描いたほうが
より自然に近い状態になると思うのですが
生き物系はやはり、目の位置、鼻の位置がちょっとずれただけでも
表情は変わってきてしまうため
比較的下書きをその部分だけするなどということはありますね。
その時々のイメージを大切にしたい!
やっぱりその時々の心の状態によって
描き出される色合い、雰囲気が違ってくるんですよね。
「奏羽~ka・na・u~」 1作目
「奏羽~ka・na・u~」 2作目
描く全体像は変わっていないのですが
色合い、配置など、2作品目はまた違った雰囲気になります。
いつも感覚で色を選び描いていくので、
同じように描いたつもりでも
また別な作品になっていく。
これも、その時々のイメージを大切にしたからこそ生まれた
また別なアートになりました。
最後に
頭の中のイメージをそのまま描き出したいなら
下書きをして視覚化しておいたほうがいいだろうし
頭の中のイメージを広げていきたいのであれば
下書きをしないで色を塗り拡げていくほうが
世界観は広がっていくのではないかなと思います。
ですが、ひとそれぞれ性格が違うように
自分にあった描き方があると思いますので
描きながらベストなやり方を
探していけたらいいのかなと思います。