画材屋さんに行くと、本当に沢山の種類の絵具があり
ついつい楽しくて長居してしまう私。
特に、絵具のカラフルな色を見ていると
気持ちまで明るくなってワクワクしてしまいます。
沢山の絵具の中で、今日はアクリルカラーとアクリルガッシュの違いを
ご紹介したいと思います。
アクリルカラーとアクリルガッシュの特徴とは?
アクリル絵の具は大きく分けて
アクリルカラー(透明性あり)と、アクリルガッシュ(不透明性)
の二つに分けられます。
<共通の特徴>
①紙以外の、木、布、金属、ガラス、プラスチックなど、
幅広い材質に対しての接着力が強い。
②バインダー(顔料を定着させる糊)にアクリル樹脂を使用しているので
いったん乾くと耐水性になり絵の具が水に溶けません!
③乾くまでが早い!
<アクリルカラーの特徴>
①透明性があり、乾くと艶が出る。
②水彩絵の具を使うような感覚で、油絵のようなはっきりとした
表現が可能。
③水分量を調節したりして、水彩絵の具の様にも使え
さらに下の色を活かしつつ重ね塗りができる。
<アクリルガッシュの特徴>
①不透明性で、ポスターカラーのようにムラのないべた塗が可能。
②乾くと均一な艶消しになる。
アクリル絵の具の扱い方(注意点)について
乾くと耐水性になるため、絵の具が付いたまま長時間放置すると
筆は固まり、パレットなどは色が落ちなくなってしまいます。
こまめに洗剤などを使って丁寧に洗い
洋服についてしまった場合も取れなくなってしまいますので
汚れてもいいような服装にしたり、エプロンをしたり
万が一ついてしまったときは、すぐに洗うようにしましょう。
発売しているメーカーは?
アクリル絵の具といえば
「ホルベイン」・「リキテックス」・「ターナー」が有名ですね。
「ホルベイン」
①アクリルガッシュ
全102色から構成されている。
色によって、耐光性は変わってくるのですが
退色が少ない顔料を使用。
②アクリル絵具 オーロラ
透明感と艶のあるアクリル絵の具。
120㎖と大容量で、大作制作におすすめ。
コストパフォーマンスもよく、色々な素材にも描ける優れもの。
「リキテックス」
①アクリル絵具 レギュラータイプ
全107色から選べ、耐光性はホルベインよりもやや劣る。
水に溶けて、乾くと溶けない!
練りの堅めのタイプ。
②アクリル絵具 ソフトタイプ
全101色で、最高級顔料を使用したもの。
さらっとした乳液のような粘度のタイプ。
「ターナー」
①アクリルガッシュ
普通色74色、全195色で構成。
耐光性は、ホルベインと同じくらい?
大容量は売っていないようですね。
最後に
アクリルガッシュは、アクリルカラーとも併用可能なので
デザイン用とこだわらず、絵にも幅広く使っていけると思います。
アクリルガッシュは、下の色が重ねた色に影響しないために
ちょっと失敗したな~という部分を重ね塗りして隠したりと
色々と使い勝手がいいのではないでしょうか。
アクリルカラーは透明性あり(透ける)
アクリルガッシュは不透明性(下の色が透けない)
とはいっても、アクリルガッシュでも水で薄めれば透明にもできるので
それぞれの特徴を理解しながら絵具を選んでいくといいと思います。